日本では、女性社員は子供ができるとやめるものと考える会社は多く、出産のために会社をやめると、出産後に再就職することは大変困難になっています。昔に比べると少なくなったとはいえ、そういう風潮はまだまだ残っています。
高齢出産とワーキングマザー
高齢出産とあわせてよく使われる言葉に、ワーキングマザーがあります。
もともとはアメリカで使われていた言葉でしたが、日本でも高齢出産が普通になり、出産した後も働く女性が増えてくるにつれて、日本でもよく耳にするようになりました。
ワーキングマザーを取り巻く環境は、国によって大きく異なります。
アメリカをはじめとする欧米では、出産のために一旦会社を退職したとしても、出産後は元の職場に復帰したり、他の会社に再就職するといった環境が整っている国がほとんどです。つまり、何歳になっても働ける社会であり、女性特有の出産という状況を会社が受け入れるという習慣が根付いています。
では日本ではどうでしょうか?
多くの方は出産を機に仕事をやめる
多くの女性が感じているように、日本では、子供ができると仕事はやめるものと考えている会社は多く、一旦会社をやめると再就職することは大変困難になっています。
そのため、多くの女性は出産ギリギリまで仕事をしていたり、産休を申請することになりますが、実際には長期に休むのは難しく、やむなく退職するケースが少なくありません。仕事を続けたいと考えている人にとっては、出産を遅らせるしかないというのが現状です。
これからは日本でも、欧米並みに女性の仕事の環境は改善されていくと予想されますが、まだまだ時間がかかることが予想されます。
また、以前は高齢出産というと35歳から40歳代での出産のことをいっていましたが、世界を見渡すと50歳代で出産する人も珍しくなくなりました。
高齢出産はリスクが高いというのは事実ですが、医学の発達によってそのリスクはかなり少なくなってきた証拠です。