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高齢出産に多い切迫流産、出血したらすぐに病院へ

高齢出産のリスクのひとつに流産があります。卵子の劣化のために受精しても成長しないことなどが原因で、高齢でなくても起こりますが、高齢出産で多いのは、切迫流産です。

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妊娠初期の出血は切迫流産の疑いがあります

高齢での妊娠は若い年齢での妊娠と比べ、流産の可能性は高まる傾向がありますが、流産になりそうな状態である、切迫流産になる危険性も高まります。

切迫流産になる原因は、胎児を包み込む袋のまわりにある妊娠組織がうまく形成されないことによるものです。

妊娠の初期では、子宮内に妊娠組織が入っていくときに出血をしていますが、正常な状態であれば、その出血は体内に吸収されていきます。しかしこれが切迫流産になると、出血が体外に出てきます。

この出血の状態によって、切迫流産なのか、流産になってしまうのか、判断することができます。

出血が少ない場合は、胎児の心音が聞こえることが確認できれば、多くの場合、流産を回避することができます。しかし出血の量が多く、下腹部に痛みがあるときは、流産している可能性があります。

切迫流産になる原因

切迫流産になる原因は様々で、子宮筋腫や子宮内服炎といった子宮の疾患や、胎児の染色体異常のほか、心疾患、糖尿病などが影響することも確認されています。

高齢になると一般的に、胎児に染色体異常が起こる割合も高まり、母体も様々な疾患にかかる可能性も高まります。さらに、日常的にストレスを受けていたり、過労も影響すると考えられています。

切迫流産を治療する方法は、残念ながら今のところありません。そのため、もし出血が認められた場合は自己判断せず、すぐに病院で診察を受け、医師の判断を仰ぐようにすることが大切です。

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